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読谷のVILLA

既存の構造体を活かしながら、沖縄の自然環境を最大限取り込んだリノベーション。

既存建物の図面を元に、緻密に積み重ねられた新しい設計図は、解体をして初めて判明する天井裏、床下、構造体を前に、スピーディな、時には即興での変更を迫られる。

その際、反射神経と引き出しの数が勝負になる。

トータルコストの中でのデザインを、より意識しながら、どこまでをさわり、どこからはさわらないかをその場その場で考え悩み、完成する空間をイメージしながら現場で決断を積み重ねていく。

費やしたコストに対し、空間の質、という意味での最大限の効果を目指しながら。

リノベーションには既存の制約もあるが、新築にはない面白さがある。
今まで慣れ親しんだ住人の建物への愛情を守りながら、我々が新たに提案した空間の変化に、住人が感動し、喜んでくれる、というところにある。