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【竹!竹!】自分で建築をつくる。 #8

自分で建築をつくる。今回は、【自分で材料をつくる】の巻。

 

この挑戦は、郷土の材料を使って建築をつくる、

ことが重要なテーマのひとつになっている。

 

世にはびこる新建材とやらはNG、なのは勿論のこと、

出来る限り歴史を感じられる材料を使って、建築をつくりあげる。

 

今は身近にある竹を使って、建築のひと場面をつくっている。

 

冬の間に切った竹もすべて使い果たし、追加の材料を調達しに、

写真では伝わりにくいが、相当な急斜面に竹がある。

 

崖で足を踏ん張ろうにも、チェーンソー片手に足場も悪く、親父監修のもと、

近くの樹々にくらい付きながら、竹を切る。

 

竹は、重い。。!切断した竹がどっち方向へ倒れるか、風の向きもイメージして、切り口を入れ、

切り倒す。というより、切った後、崖を滑らせるようにして、藪から運搬しやすいように、倒す必要がある。

 

途中、『谷側に足持っていくなよ、竹に持っていかれるぞ。』

なんて、親父からのおそろしいアドバイスを頂戴しながら。。。

 

竹を切った後、枝をはらい、運搬。

枝を切るにも、竹の枝はなかなかシッカリしてまして、これまたコツが必要で、難しい。

運搬は、ひたすら重い!全長12Mの竹が、しなって、ユッサユッサ。。。

 

次は、竹を建築に使用する割付に合わせて製材していく(これもコツがいる)。

どれもこれも、すべてナタ一本でおこなっていく。

 

親父監修のもと、黙々と竹を割っていると、

 

『そう、そうや!』

 

『(汗。。。)パキーンっ』

 

『上手い!』

 

5年(〜10年)に一回位褒めてくれる、孫には仏だが、息子には厳しめの親父。(母も同様。)

 

でもなんか、妙に嬉しくて、汗をぬぐいながら、へへへ、と親父の方を見た。

 

 

 

この建築は、自分一人の力で建築をつくりあげることも、テーマの一つになっているが、

 

いつか遠い将来、親父と二人で竹切ったなぁ、、、って、完成した建築やこの野山を眺めながら、

振り返る日が来ると想うと、なぜかアツいものがこみあげてきた。

 

 

自分で建築をつくる。テーマはぶれずに、歴史です。(楽しみながら、まだやってます!!!)

 

 

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PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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