時を超えて。
車を走らせていると、ふと何気に語りかけてくる建築に出会うことがある。
先日のGW中に出会った田舎の風景にそっと佇むような、
今はもう廃墟となった建築。
この建築を建てた人は、おそらく、何処ぞの何兵衛様でもなく、何代目何やら座右衛門様でもない。
権威を示そうと見栄を張ることもなく、奇をてらうこともなく、
建築として何か変わったことをしようとしている様子もない。
ただ、その方が会得された建築感覚で、素直に表現されていった建築だと想った。
建築を見ると、その人の生き方、考え方を感じることができる。
時速45キロで走っていた僕を立ち止まらせて、そんなことを教えてくれた。
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