首里石畳。
琉球石灰岩、亜熱帯植物と共にある首里の石畳。
石畳を覆う樹々は、沖縄の真夏の強い日差しを木漏れ日で満たし、一歩石畳に足を踏み入れると、下界から守れれたような気分になる。
自然の美こそ最も美しい。美しい自然風景は、人間の財産である。
建築は、悲しいかな、誰かの所有物である。ともすれば、所有者の個人的な想いを反映しただけのわがままな建築に成り得てしまう。
しかしながら、人工的なモノでも時を重ねて、美しい風景になることがある。
自然界に建築を作らせて頂く意味があるとすれば、そこかもしれない。
建築という行為は、単に各個人の要求を満たすだけのモノではなく、建物完成後も、その場、その環境にあるべき姿をずっと意識していく責任があるように思う。
そんな風に考えると社会はもっと楽しいものになると思う。
コメント