2月10日。
冬の曇り空。
この4mの大きな窓は四季折々の自然を室内に映し出す。
風に揺れる樹々。葉が落ちた樹々は静かに春の訪れを待っている。
今日は現場で床材を仮で置いてみる。この大空間の足元をしっかりと築く素材。図面や模型やスケッチの検討を経て、今は現場で実物での確認。
建築はいかに夢を描けるか。
これに尽きる。ただそれと同じだけ、いやそれ以上にカタチに具現化する、ここがこの仕事の最も苦しく、大切な時間。
夢を描き、現実の姿として生み出す。
頭でイメージしていた床材の表情は張り方ひとつで全く違うムードを放つ。
この自然と対峙する空間にあるべき素材の姿。使い方次第で主張し過ぎる材料をなだめながら、静めながら、みんなの持ち場に収まってくれるように。。
ただただ場の空気を作りたい。。
指揮者のような気持ちで現場に通う。
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