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沖縄 赤瓦の現場から。

沖縄の原風景である赤瓦の屋根。
 
琉球時代の赤瓦の風景を想い、少しでも沖縄の風景に赤瓦が残って欲しい、と普段から願っています。
 
山本雅紹建築設計事務所では、その地域、風土に根ざした環境に優しい建築を設計で表現したいと考えています。
 
また、亜熱帯の気候にある沖縄では、赤瓦は断熱的にも大変優れています。
 
この現場は、海が見える高台にあり、強風の影響が多分にある敷地であるため、
台風にも耐えられる改良された赤瓦を設計に取り入れることにより、安心安全な木造住宅の設計デザインを実現しています。

【新しい世界】 自分で建築をつくる。#3

心地よい春の陽射し。
 
最近は、自分で建築を作っているので、
設計している現場を見る目も今までの“目”と180度変わっている自分に気付く。
 
今まで知らなかった世界を、ワクワクする世界を、見つけた!!!
と日々感じている。
 
木を選び、0.5ミリを追求し、やり直し、カンナをかけ、地元の山で粘土を掘り、藁を切って、土壁左官。その前に、竹を編んで、下地を作る。
 
1から10まで、すべて自分で作る。
 
建築の楽しさ!を新たに発見した喜び!
新しい世界に感謝!
 
日々改善。

建築雑誌『I’m home』に作品が掲載されました。

建築雑誌『I’m home』に山本雅紹建築設計事務所の大阪の設計作品が掲載されました。
 
こちらの作品は、高低差のある7角形の変形した敷地に建つお家です。
 
変形した敷地に素直に寄り添い、敷地の良さを最大限引き出す建物の配置デザインを考えると共に、
建物と敷地の間に出来たスペースから、光と風、そして緑を上手く調和させた設計となっております。
 
また、森へとつながる浴室バスや、緑に包まれた静かな寝室など、お庭とつながりを持たせた広がりのあるプランとなっております。
 
敷地には、傾斜があったり、変形地や斜面地、狭小地、海や森が見える借景のある土地など、様々な特徴があります。
 
その敷地の魅力を素直に見つめ、光や風、そして緑と共に暮らす、経年変化を楽しめる味わいのあるお家をこれからも提案していきたいと考えています。

旅。

いつもと変わらずスケッチブックを持って、先日旅に出た。
 
最近は、スマホ片手に行き先も楽チンだが、
その分、容易に出会えてしまう風景に、鈍感になっていたので、今回はスマホを日本に置いて、昔のように地図を片手に旅をした。
 
おかげで、駅を乗り越したり、ようやく目的地に到着したら閉まっていたり、となかなかスムーズにはいかなかったが、
 
スマホがなかったおかげで、地元の方に道を聞いたり、屋台で見たこともないものを食べたり、目的地の途中で、写真のような風景に出会えたり、と素敵なことが沢山あった。
 
迷いながら、苦労しながら、回り道をして感じた風景、出会えた風景は、最短距離ではないけれど、
その回り道自体に価値があるように思う。
 
これからも、最短距離ではなく、風景を心で感じながら、建築をつくっていきたい。

【春のお宅訪問】

【春のお宅訪問】に行かせて頂きました。
 
春の陽気とワンちゃんと、そしていつも笑顔で温かく迎えてくださるご家族と、心安まる時間を有り難うございました。
 
いつもこのお家の良さや住んでみて気付いたこと、発見を、喜んで頂いて、またお話しして頂いて、山本雅紹建築設計事務所にとっても、本当に有り難いです。そして我々の空間をつくらせて頂く、という意味を深く考え、感謝する機会にもなり、本当に有り難うございます。
 
完成して数年経ち、こうしてご家族が笑顔で暮らして頂いている風景を肌で感させて頂き、〝設計をさせて頂く〟とはどういうことなのか。
 
こうしてご家族が幸せに暮らして頂く、ことこそが設計の意味である、と感じています。
当たり前のことなのですが、ご家族が幸せに暮らして頂く、このことこそが、独立して15年経ち、僕が日々感じている設計への想いです。
 
そして同時に、スタッフや工務店さんと共に悩み、様々なご協力をして頂いた皆様に感謝し、そして作り上げた空間と時間にも思いを馳せ、春を迎え、芽吹き始めたクヌギの木をぼんやりと眺めていました。
 
また、今回の訪問の折に、お家の庭木のご依頼も頂き、こうして長くお付き合いをさせて頂けますこと、大変有り難く、またお家の味わいもご一緒出来ますことに大変感謝しております。
 
写真は、ご家族がお迎えで、僕が一瞬お留守番をしていた時の、ワンちゃんとの一コマです。

【木造住宅の設計方法〜その2】

第2回目は、コンクリート造、木造、そして山本雅紹建築設計事務所がオススメする【コンクリート造+木造】の混構造について、それぞれの長所短所をお話ししたいと思います。
 
沖縄と関西エリアを中心に設計を行っていますが、沖縄では台風やシロアリ対策、その他により、コンクリート建築が主流になっています。
 
特に沖縄はシロアリには住みやすい環境のようで、その対策は必須となります。
 
まずシロアリ自身について良く知っておく必要があります。
シロアリが歩く範囲は一般的に1メートル、ということを念頭に、設計で対策を講じていきます。
(詳しくは、“シロアリ対策について”を参照ください)
 
シロアリや水に弱い木の短所を補うために、山本雅紹建築設計事務所では、木造住宅の設計ではシロアリ被害のメーカー保証が受けられる設計を標準としています。
 
木は、コンクリートにはない肌触りや優しさがあります。
木の短所を補いながら、木の長所を設計デザインし、良質で安心安全な住宅を設計デザインしています。
 
次回は、耐震等級3を確保した、構造的にもより安心安全な木造住宅について、ご紹介していきます。

角地に建つ斜面地の現場から。

配筋検査のために現場へ。
設計図面通り工事が進んでいるか、その都度現場へ足を運ぶ。
 
敷地は角地で高低差があるので、駐車場の確保が難しい。
 
通常の設計をすると建設コストがかかるので、建設コストを抑えるためには、敷地の地形を生かしながら、高低差が異なるそれぞれの道路と敷地のレベルを慎重に確認し、設計デザインを練る。
 
敷地は人気のエリアで、敷地の大きさに余裕はないが、限られた敷地を最大限有効に活用すべく設計段階から検討を繰り返している。
 
設計をして、現場で確認を重ね、完成へ向けて粘り強く進んでいく。

自分で建築をつくる。 #2


今年から始めている
【自分の建築を自分の手によりつくる】プロジェクト。

 

気がつくと3月。
もう大阪でも長袖1枚で良い位の季節になってきた。

 

1月から始めた工事は、そりゃもう寒いのなんの、
雪が散らつき、屋根に登れば、屋根は凍ってるし、、、
長靴に荒縄をくくりつけて、昔の人がやっていたように、屋根に登る。

 

普段設計している現場の監理をしている際には気付かなかった、現場の方々のご苦労を身にしみて感じている。

 
と同時に、やはり物づくりは楽しい。ワクワクする。何て、さらっとは言えない。(ここは設計も同じか。。)
もちろん、楽しく、かなり充実した時間を過ごしている。

 

実際の現場は、次の工程を常に考え、工事の順番をよくよく考え、(ここを間違うと、ため息の出る出戻り作業。。。)その上で、丸ノコと金槌とインパクトとスコップとコテと水糸を持って格闘は、無限に続いていく。

 

建築は、人間が作り出す中では物資的にも大きな部類のものに含まれ、同時に日本の風景への責任もある。

 
人間の肉体的な力と人間の精神的な力が合わさって初めて、

自然や社会に受け入れられる、そして許される建物になりうる、と信じて、設計施工をしている。

 

【自分の建築を自分の手によりつくる】ことで、設計デザイン本来の目的がより深く理解できるように思う。

 

建築家として生きていく、これからの10年、20年、その先を見据え、この学びを大切にしたい。

【木造住宅の設計方法〜その1】

沖縄と関西エリアを中心に設計を行っていますが、沖縄では台風やシロアリ対策、その他により、コンクリート建築が主流になっています。
 
写真の住宅は、コンクリート造、木造でもない、沖縄県に建つ【コンクリート造+木造】の混構造、ハイブリッド構造となっています。
 
山本雅紹建築設計事務所では、関西エリアで複数の【コンクリート造+木造】の混構造、ハイブリッド構造の建築物の設計デザイン実績を踏まえ、この構造形態は、斜面地の多い沖縄県にも特に適した設計方法であると考えています。
 
次回からは、設計デザインという観点から、コンクリート造、木造、そして【コンクリート造+木造】の混構造、ハイブリッド構造の特性を、コンクリート造の長所、短所、木造の長所、短所もあわせて、ご紹介していきます。

みんな笑顔の現場から。

先日、上棟した二世帯住宅の現場から。
 
施主さんと普段お願いしている腕の良い工務店の現場監督さんとの、ほのぼのしたひと場面。
 
天候もほのぼのしており、デザインが複雑な形状のお家ですが、工務店さんの手慣れた技術と段取りでスムーズに進んでいきます。
 
施主さん、工務店さん、設計事務所のみんな笑顔の中で、これから住宅完成に向けていきましょう!

PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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