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沖縄の陽射しと湿気から家族を守り、風が通り抜ける住宅。

06ここでは、皆様からよくあるご質問についてお答え致します。
第二回目は沖縄の陽射しと湿気対策そして風通しのよい家、についてです。
沖縄は年間を通して温暖で大阪、関西に比べて過ごしやすい気候です。しかし沖縄へ移住してみて分かったのですが、冬は意外にも寒いのです。沖縄の方にも、冬が寒いと思うようになったら沖縄県民だねぇ、と言って頂きますが、沖縄の気候に慣れれば慣れる程、冬が寒く感じるようになりました。しかし、沖縄の冬は寒くても15度前後で、やはり大阪の冬とは比べ物にはなりません。
そこで、
沖縄ではやはり夏の暑さ、そして湿気対策が特に設計で大切になります。
沖縄では高気密高断熱の家はあまり普及していません。それは沖縄ではコンクリート造の家が主流の為、高気密高断熱にすると逆に熱、湿気がこもりやすく、熱環境的には不利になるからです。従いまして沖縄では、大阪では主流である気密、断熱重視よりも風通しのよい設計をすることが何よりも大切になります。
縦横無尽に風が抜ける設計プラン、【空間を目に見えるように風が通り抜けていく設計】を考えています。
また夏の暑さ、冬の寒さ対策で大切なのが、【空間の容積をいかに設計するか】です。ここでは天井の高さ、空間ボリュームの設定等、熱環境と空間デザインが密接に関わり、住宅のコンセプトデザイン設計もセットで検討していきます。
沖縄の強い陽射し、湿気対策としては、様々な手法があるのですが、ここでの設計実例としましては、沖縄のマスブロックを採用し、強い陽射しをコントロールしながら、風を建物全体で流し、風が通り抜けていく住宅を設計しています。
またここでは、住宅全体で風が通り抜けるように、細かい間仕切りはなく、家全体がワンルームとなっています。風が通り抜けると共に家族の気配がわかる温かみのある住宅設計になっています。
このように、沖縄、大阪の陽射し、湿気、風の抜け等、地域によって全く異なりますので、その風土環境に合わせた住宅の設計をおこなっています。

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PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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