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大阪へ。

3大阪へ戻って進行中の現場へ。
 
骨組みの建築の姿が特に大好きだ。
この段階でほぼ空間が現れ、頭でイメージしてきた空間との微調整を行う。
 
光が間接的に反射し、床そして天井を照らす。
僕の頭で設定しているそれぞれの方位からの各時間からの光。
現場でそれらを確認し、これからは素材の最終確認へと移っていく。
 
最後の最後まで思考は続く。

仕事の合間に。。。

真心を休めることが一番の休息。
 
美味しいご飯を食べて、美味しいビールを飲んで。
 
心乱すことなく日々笑顔で過ごしたい。
 
2回怒るとその日は終わり。先日、本の中にあった言葉。
 
静かな水の中で。

西宮の現場から。

写真5月の気持ちいい風の中、上棟した兵庫県西宮の現場から。
 
この作品では特に空間の空気感をつくることに集中している。
スタッフと何度も対話を重ね、そして完成する最後の最後まで検討は続いていく。
 
青い空の下、心地良い風が頬をなで
 
施主の幸せな空気に包まれながら。。。

沖縄の現場から。

写真快晴の空の下、やり方検査をおこなってきた。
 
森と共にある建築を。
 
 
昼からは海を眺めながら
やりかけの仕事を進めようか。。。

まだ見ぬ世界。

真崖の上の世界。
 
今まで様々な丘に昇って遠く水平線をえた。
 
ここでは、どんな世界が広がるのだろうか。
 
どんな世界が待っているのか。
 
思考の日々が始まる。
 
まだ見ぬ世界に出会えることを願って。

ポルトガルへ行ってきた。

CIMG0733いつものように一瞬の隙?を見つけて、旅に出た。
 
国内の旅行もいいけど、やっぱり海外がいい。頼る人は誰一人いない世界に身を置き、一人気ままにふらふらさまよう。
 
旅は僕にとって最高の贅沢だ。自分と向き合える時間。
夜行列車に飛び乗り、田園風景をバスに揺られて目的地へ。
その何ともない時間が最高の贅沢だ。
スケッチブック片手に街角で絵なんか書いてる時間はたまらない。
仕事の連絡なんかで、昔とはちょっと変わったけれど、それでも一人の時間はたっぷり過ぎる程にある。
自分と向き合える時間。考える時間。思考するとき。
10代の頃からずっと考えて過ごしてきた。
そう。これからもそうやって生きていく。

南風原の家2。

ログ南風原の家が完成した。
南風原町では2つ目の作品になる。
 
この建築では開かれた庭と閉じられた庭を中心に空間を配置している。
限られた予算の中で、空間の計画の仕方で広がりのある住まいを実現している。
床面積に現れない広がりは、様々な要素から表現される。
 
光、風、そして視線の流れを意識する。
敷地の性格を緻密に読み取りながら、年月の中であるべき建築の姿を模索する。
 
一本の線に思考する時間の中で。

大阪の現場から。

622木造の骨組みが現れてきた。
この建築では、大きなスペースの中にフロアを立体的に構成することを考えている。
 
構造体のみの純な姿をいかにとどめながら、つくりあげるか。
建築を思うとき、いつも意識していること。
 
現場でハッとする瞬間がある。
その瞬間をつくるために建築を考えているのだと、いつも思う。
 
瞬間と永遠。光と影。

名護の家。

名護名護の家。
 
 
沖縄北部のゆったりとした空気の中、立上がる建築。
 
 
近日作品公開いたします。

2014年2月14日。

記録的な大雪になったこの日。
早朝6時、姉から電話がかかった。
 
大急ぎで車に飛び乗り、吹雪き始めた大阪市内を、実家へと急いだ。
道路封鎖ぎりぎりの高速道路に滑り込み、何とか目的地で降りた。道路にはもう既に雪が積もり、辺り一面真っ白へと変わっていた。徐行しては停止、を繰り返す中、坂の途中でとうとう車が止まってしまった。
困っていると『押しましょうか!』後続の車の運転手の方が二人降りて、吹雪の中、車を押してくれた。
坂道で足元も悪く何度も転びながら何度も何度も車を押して下さった。おかげで何とかコンビニの駐車場まで辿り着くことが出来た。
 
雪が降り積もった真っ白なコンビニの駐車場で途方に暮れていた折、事情を店員さんにお話しすると、『いいですよ!車停めて、行って下さい』と本当に優しいお心遣いを頂戴し、車を停めさせて頂いて、徒歩で電車の駅を目指した。
雪の影響で電車のダイヤはかなり乱れており、駅の待合室でしばらく電車を待っていた。
ようやく電車到着のアナウンスが流れ、待合室を出たところ、持っていた紙袋の底が雪で濡れて破け、荷物が落ちた。荷物を拾っている僕に『この袋使って下さい。』わざわざ待合室から出て来て、御婦人が袋を持って来て下さった。有り難いお心を頂戴し、電車へ乗った。
駅に着き家族の迎えを待っていたが、道路は渋滞し雪で立ち往生した車がそこらに見られた。到着までまだしばらく時間がかかる、との連絡を受け、駅前で雪の中立っていた。すると突然大きな声で『中でお茶でも飲んで待っていき!』営業時間前の駅前のうどん屋の店主さんのお心を頂戴し、温かい室内でお茶まで頂戴し、家族の迎えを待った。
 
7時間。いつもなら1時間の道程が、ようやく昼過ぎに実家に着いた。
僕のおじいちゃんはもうあの世へ旅立っていた。安らかな顔で家族に見守られて98歳の人生に幕を下ろした。
2月16日に誕生日会を家族でしよう、という約束だったのに。誕生日会をすることなく、おじいちゃんは旅立った。
お葬式も終わり、最後に父とお供えを持って、村の方々へ二人でお礼参りをした。
この度のおじいちゃんの旅立ちを受けて、様々な方々に大変お世話になった。
何も言っていないのに、スコップを持って、吹雪の中やって来て家の雪かきを何度も何度もして下さった。
父がお礼を伝えると、
 
『おじいちゃんにはほんまに世話になったんです。ほんまによくしてもらったから当たり前のことしただけです。』
ご挨拶へ伺った方々が皆、『おじいちゃんにはほんまに助けてもろた。よくしてもらった。』そう言って頂いた。
親父は声を詰まらせお礼を言い、僕はただただ感動して、涙が出た。
いつもいつも田を耕していたおじいちゃん。道具も何でも自分で作るおじいちゃん。
温泉とお酒が大好きなおじいちゃん。素朴で質素にそして優しかったおじいちゃん。
言葉では多くを語らず、黙って姿勢で見せたおじいちゃん。
 
今年も米を作る。春が来て、夏が来て、秋が来る。
 
今年からはおじいちゃんの姿はもうないけれど、おじいちゃんの田を耕していた背中は僕の心の中で生き続ける。
 
 
 
おじいちゃん、ありがとう。
 
 
 
祖父

PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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