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海 と 斜面 の 設計。

現在進行中のプロジェクトから〜

 

こちらも斜面地で2階から海が見える土地になります。

 

沖縄が大好きな方なご家族で、移住も視野にということで、今回ご縁を頂きまして、設計を担当させて頂いております。

 

住宅街にありながら、遠くに海を望める敷地の魅力を最大限引き出すことを考え、

海への借景と住宅地特有のプライバシー確保の両立をテーマに設計を行っています。

 

 

沖縄の自然豊かな海や緑の眺望を取り込みながら、

沖縄県では平坦な土地自体が珍しいことが一般的なこともあり、

 

当事務所では、斜面地の設計にも特化してご提案をさせて頂いております。

 

 

斜面地に家を設計する。

『自分たちが今まで考えていたことを、良い意味で、

180度変えて頂いて、ありがとうございます。』

 

現在、設計中のプロジェクトでオーナー様ご夫妻から頂いたお言葉。

 

 

この仕事は、高低差3メートルの斜面地、設計プロジェクトで、計画地は、那覇市内首里の高台に位置し、風光明媚な環境にあります。

 

先日、地盤調査を行いました。

この地盤調査を行うのにも、斜面地の場合は気をつけないといけないポイントがあり、

その他、斜面地は平坦地と比べ、設計ポイントが多数あります。

 

いかに、コストを考えながら、斜面地によるデメリットを少なくし、斜面地にしかできないメリットを見つけ出せるか、をテーマにスタッフ一同、日々検討をしています。

情熱と粘り、愛。

今日は、朝からむちゃくちゃ嬉しいニュースが入ってきた!

 

来シーズンから岡田(あえて呼び捨てです)が監督になってくれる!

 

あの1985年を肌で感じている人間としては、待ちに待っていた!

 

ようやく5、6年ぶりくらいか。。。我が阪神タイガースを心から応援できるのは。

 

岡田さんの負けても納得できる采配を楽しみにしています。

 

岡田さんは、以前から『阪神の監督になる気はありますか?』ってよく聞かれていたが、その度に直球で『あるよ。準備はしとかんとなぁ。ただぼーっと野球を見ててもしゃあないやろ。』と答えられていた。

その度に、岡田再登板を待ち焦がれていました。

 

今年65歳の岡田さんのこの想い、情熱、粘り。あと阪神愛。

 

 

敷地は、新しい計画地。

沖縄にまだこんな海が見える土地、残ってたかぁ、とおもうような素敵な場所。

 

情熱、粘り、そして、愛をテーマに、色々と空想する。

 

 

斜面地に設計する方法〜2。

なかなか平坦で整備された敷地はない。

 

先日に続いて、斜面地での設計依頼があり、敷地調査へ。

 

敷地調査といっても、うちの事務所では、設計の構想中に何度も敷地へ通う。

 

もちろん、敷地と最初に出会った時のインスピレーションは設計で大切にしているところではある。

 

と同時に、建築は現実であり、UNBUILTのデザイン案ではない。

 

敷地へ何度も通うのは、そこには沢山の現実が詰まっているから。。

 

オーナーさんや、ご家族の生活、光と風、そしてその敷地が持っている環境、個性。

 

それらを、ひとつづつ、丁寧に扱い、そこにイメージを巡らせる。

 

やっぱり建築は、自然の中に存在し続けるものだから。

 

 

斜面地に住宅を設計する方法。

新しいプロジェクトの依頼をいただき、敷地調査へ。

 

敷地は那覇市首里の斜面地。

 

写真右手の高低差3メートルの敷地に家を設計する。

 

不動産屋さんや建設会社さんから何千万という擁壁が必要、と言われた経緯もあったようで、この斜面地にいかに安全で、合理的に設計を行うことがまず最初のテーマである。

 

そして、快適で、環境に即し、さらに斜面地を生かした設計。

 

普遍的に存在する美しい空間、と様々なテーマが重層的に存在する。

 

建築をつくるのは、幾重にも重なる諸条件を創造的に整理し、とにかく粘り強く挑むしかない。

 

斜面地を眺めながら、いつも同じことを想う。

 

『今日で1年の半分終わったなぁ。

 

ワッター、あと10年生きられたら、あと9.5回で終いや』

 

現場でハツリのおっちゃんが言っていた。

 

ほんまやなぁ、、ええこと言うなぁ。。

 

確かに。。。もう半分終わったんやなぁ。

 

ワッターも、そうや。

 

今、この目の前に広がっている幸せ、奇跡に感謝して、この瞬間を楽しむしかない。

 

未来でも過去でもない。

 

 

とある休み。

友達の畑を手伝いに、ゴーヤーの花粉付け。

 

小さな実が、すくすく育ってる。

手伝った後の、ゆんたく。

 

休日の午前。

 

友達とのこんな時間がほっこりする。

 

 

設計の打ち合せの帰りに。

設計の打ち合せの帰りの那覇空港で。

 

おもむろに、ピアノへ立ち寄る男性。

 

突然、素晴らしい演奏が始まる。

 

この方のお人柄までにじみ出ているような、温かい演奏。

 

立ち止まって、聞き惚れて、拍手をする間もなく、また次の演奏へ。

 

一瞬で、空気を変えられる音楽の力って、本当にすごいなぁ、と思いました。

 

ご自由に弾いてください、っていう那覇空港の心意気にも感謝。

 

地盤調査

現在設計中の地盤調査。

 

天候にも恵まれ、無事終了。

 

遠くへ見える海をいかに取り込み、風景を切り取るか。

 

街の風景をつくり、

 

その先に、心の風景をつくりたいと考えている。

 

 

リアル。

コンクリート打ち放しで登場するPコン。

 

 

設計オンリーの時は、パネル割、Pコン割を書いて、

現場で確認。

 

 

どう割つけるか、とか図面上で散々考えていたけど、自分で工事をするようになってからは、

そういえば、あれだけ現場で見てたけど、実際コンクリート打ち放しを作ってみろ、って言われたら、

出来ないもんだ。

 

勿論、設計者の目線で、違うところをチェックするところが山ほどあり、Pコンの取り付け方やら、鋼管の締め方なんぞ、プレイヤー目線で、じっと見ている暇が無いというよりは、心のスペース自体が無い。

それより、現場での状況に臨機応変に反応しなければならないし、それどころじゃないのが実務。

 

『お前、設計やってて、そんなんも出来へんのか。現場で何見てんねん』

って、以前、親父から言われたこともあったなぁ。

 

けど、紙に書いてることを実際にやれ、って言われても、でけへんもんやなぁ、と。

何でもそうやなぁ、って思う。

 

特に、紙に書くことを仕事としている身にとっては、なかなか耳が痛く、厳しい現実。

 

ところで、そういえば、設計の看板をあげた時、処女作の和室の障子を設計する時、

紙を前に、手が止まったなぁ。

 

障子の組子を決めるのに、奈良と京都の建築を回って、1ヶ月ほどかけて寸法を与えたなぁ。

 

ってことを思い出した。

 

設計ができるからって、施工ができるわけじゃない。その逆も然り。

けど、現場で施工側で作ってたら、皆さんすごいなぁ、って思われるけど、

紙に書く仕事、って書いたり消したり、簡単にできるやん。って、思われる節もあり、なかなか紙に書く行為の重みを分かってもらえないのも現実。

 

勿論、他人の評価なんぞ、何の興味もないが、仕事として、価値の話になると難しい面もある。

 

どんな仕事もそうだと思うけど、自分が出来ていると思っている面って、本当に小さい面なんだと思う。

けど、その小さい面でも奥が深いのもまた真実。

 

やっぱり、すべてはリアル。そして建築は嫌なほど、リアル。

パソコン上で、書いたり消したり出来ないしんどさがある。

 

けど、やっぱり、すべて自分の手でつくりあげられる世界を、僕はいつまでも見続けていたい。

 

紙の上でしか、泳いでいなかった自分に対しての、何かしらのおそれなのか、好奇心なのかは分からないけど、

結局は、建築が好きなんやろなぁ、と最後はそこへ行き着く。

 

建築を作る喜びは1で、しんどさは9だけど、

その経験こそが人生のような気がしている。

 

 

 

PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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