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沖縄 台風の現場から。

 

 

 

今回の台風は、直撃せずに何とか通り過ぎてくれそうです。

 

現在悩んでいる箇所を、事務所で検討していましたが、台風の中、やっぱり現場へ来てしまいました。

 

今年の沖縄は台風がよく来ますが、現場の皆様も安全第一で、宜しくお願い申し上げます。

 

設計デザインで考えたことを現実につくりあげるプロセスは、ワクワクと同時に悩みの連続です。

 

この地にご縁を頂戴いたしまして、建物を設計させて頂いていることに感謝です。

 

 

【祖父の想いをつなげて。。。】自分で建築をつくる。#6

自分で建築をつくり始めて、半年。

 

母屋、離れ、と様々な工程の中で、今かかっている建物が、25年前、祖父が生前つくった物置小屋。

 

当初は、建て替えようと考えていたが、さわりだすと大変頑丈で、柱梁仕口も瀟洒(しょうしゃ)な納まりで、何よりも几帳面な祖父の仕事が良く表れた小屋だったので、遺すことにし、孫の僕が手を加えることにした。

 

最初は、そこまで考えてもいなかったが、さわりだすとのめり込み、祖父の生きた痕跡、想いを引き継ぎ、

この世に灯し続けたい、と強く思うようになった。

 

祖父の道具を使いながら、そんな風に思い始めた。

 

古手の木や石、土を山や倉庫から探してきて、古手の錆びた釘を使い、川から砂をさらい、練り上げて、

元ある姿を邪魔しないように、そっと手を加える。

 

古い建物の思い出や歴史を感じ、手を加え過ぎず、そっと手を加える改築。

 

現在の日本の建築は、工業製品で覆われて表情が画一化、部品化され、末には建てては壊す悪連鎖の中にある。

 

建築とは、本来、完成した時から始まり、年月を経て価値が高まり続けるもの。

そこには、歴史がある。そして改築とは、本来建物のあるべき道姿、なのかもしれない。

 

僕は、年月を経てこそ、味わい深く、経年を楽しむ表情のある建物を、真っ直ぐな想いでつくりたい。

 

工事を自ら行い、建物が持つ魅力や場の魂を、身を以て体感し、汗を流し、考え、悩み、

そして僕の建築の新しい可能性を、祖父が気付かせてくれた。

 

 

『おじいちゃん、見てくれてるかなぁ。。。』

 

 

プロセス。

沖縄の現場から。

 

現場での各部のチェックを行い、思考を巡らす。

 

沖縄の群青の海を詩的に表現する。

日本の風景。

旅をしながら、日本各地で建築をつくる。

 

訪れた景色、風のにおい、太陽のエネルギー、

そして人とのあつい出会い。

 

そのパワーを設計デザインの案に注ぎ込む。

 

施主様の想い、敷地の場の魅力、

僕の想いをいっぱい込めて。

あの夏の。。。

学生時代、金欠でお腹を空かせながらイタリアを放浪していた時、

 

スーパーでパンとワインを買って、公園で空腹を紛らわせていたあの夏。

 

あの時は、建築の見方もよく分からないまま、ただただ建築を自分のものにしたいと思って、街を練り歩いた。

 

ベニスのとある教会の階段が海まで続いていて、そこの階段に腰掛けて、夕陽に染まった海を眺めながらワインを飲んでいたあの夏を思い出す。

 

写真は、施主様からいただきましたあの夏が蘇るワイン。

いつも信頼して頂いて、温かく見守って下さいまして感謝感激です!

 

RAKUEN 〜 造園工事


沖縄で、RAKUENの造園工事をおこなっています。

 

500坪の敷地に建物の設計デザインとランドスケイプデザインを行い、沖縄の海と森が感じられる建物を設計デザインしています。

 

造園工事は通常、建物が完成してから行いますが、

ここでは建物建設の前に造園工事を行なっています。

 

僕の大好きなヤシを造園設計デザイン提案させて頂いて、

その場、空間に合った3種類のヤシたちを植えていきます。

 

自然の中に建物を建てさせて頂く本来の姿から考えて、先に造園を行い自然の背景をつくり、そこからヤシと共に建築を立ち上げていく、
というプロジェクトになっています。

 

沖縄の強い陽射しのもと、海からの風に揺られたヤシの葉を見ていると、

生きたいように生かさせて頂いていることへ、感謝の気持ちが湧いてきます。

森。


奈良のアトリエの森に紫陽花が咲き始めた。

 

梅雨の雨あがりの午後、

紫陽花の下に山ウサギが遊びに来た。

 

山ウサギや小鳥やアマガエル(しげる)、

そして森の風の音に包まれていると、

深く息を吸っている感覚になる。

 

目に見えるものではなく、

目に見えないものを大切にしていきたいと思った。

 

 

名前は、和雄と名付けました。

 

 

 

 

田植え。


先日、田植えを行いました。

 

田植えをするには、土を耕し、水を入れて、畦をつくり、その他たくさんの下準備をして、

初めて田植え当日を迎えられます。

 

最近になってようやくこの下準備こそが大切なんだなぁ、と気付きます。

 

泥でぬかるんだ田で畦を作る工程も父から習いやってみますが、
なかなか奥が深いものです。

 
本当に何事にもその道があり、学ぶことだらけです。

 

自分で建築を作るようになり、のこぎりで真っ直ぐ木を切ることの難しさ、コテで平らに抑えることの難しさを感じ、そして米作りでは自然から様々なことを学んでいます。

 

粘り強く積み重ねることの楽しさを感じる毎日です。

財産。

本日、上棟しました。
 
ここまで、様々な道のりを経て、
ようやくここまできました。
 
建築の設計、という仕事を通じて、
僕が得た財産。
 
それは、粘り強さ。
 
そして、この仕事をしていて、
いつも感じること。
 
それは、建築は、生きている、
ということ。
 
建築は、これでいい、と思った時点で、その姿になる。
 
だから、本当にこれでいいのか、
これがいいのか、
こうあるべきなのか、
を強く自問自答する。
 
建築を社会に送り出すためには、様々な場面を経て、実現へと向かう。
 
まず施主様のリクエストがあり、
その他法律的な事柄や、地域の条例、コスト、敷地の条件、建築としての機能性、空間性、芸術性、そして、日本の風景への責任。
 
それら様々なことを整理し、緻密に設計デザインとして成立させ、
そして次に、実際につくる、という場面へ移る。
 
現場に入っても、建物の詳細のおさまり、そしてより良い姿を求めて、
工務店さんと共に検討追求は続く。
 
 
気の遠くなるような、道のりの中で、【粘り強さ】という今まで積み重ねてきた僕の財産が、僕自身を励まし、
そして助けてくれる。
 
僕を信じて、期待してくれた施主様へ、一つでも二つでも、お返しをしたい、という想いと共に、
いつも、これが最後の建物、という想いでひとつの建物に純粋に向き合いたい。
 
15年前、初めて設計をさせていただいて、建物を世につくりあげた時の情熱を、今なお燃やし続け、
完成まで、施主さん、工務店さんのお力もお借りして、更に粘っていきたい。
 
写真は、上棟の日、同じを夢を見る施主様と共に、沖縄にて。

上棟を前に。

沖縄で設計デザインを行なっています複合型商業ビルの棟上げを控え、現場での確認を行なっています。
 
工務店さんと円滑に意思疎通を図り、現場で建物をつくりあげていきます。
 
基礎工事から様々な工程を経て、現場の皆様のおかげで、
ようやくここまでたどり着きました。
 
 
オーナー様をはじめ皆様にこの建物を愛していただけるように、心を込めて、工務店さんとつくっていきます。

PROFILE

山本 雅紹

建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto

一級建築士

宅地建物取引士

 

その場にしかない空気を求めて

 

十代の頃から世界を旅している

 

あの町のあの曲がり角で感じた風

路地に差し込む光

 

水面を照らし出す夕陽

樹々の隙間から漏れる光と影

 

人が彩る熱帯

人が集う静寂

 

旅は空気を教えてくれる

目に見えない空気をつくりだす

 

建築は空気。

 

山本雅紹

 

<趣味>

世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。

 

<旅した国>

フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ

 

<好きなこと>

ビールを飲むこと

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