モアイ仲間と。
青空の沖縄から。
沖縄のモアイ仲間のお家をつくることになって、
先日地鎮祭を行い、本日は遣り方確認。
この住宅は家族三世帯が住む、木造住宅。
わいわいと酒を酌み交わしながら、家族みんなの想いを込めて作り上げてきた設計図面をもとに、いよいよ着工です。
今年も残りわずかです。
青空の沖縄から。
沖縄のモアイ仲間のお家をつくることになって、
先日地鎮祭を行い、本日は遣り方確認。
この住宅は家族三世帯が住む、木造住宅。
わいわいと酒を酌み交わしながら、家族みんなの想いを込めて作り上げてきた設計図面をもとに、いよいよ着工です。
今年も残りわずかです。
先日、僕のお気に入りの場所で蚊と格闘しながら、
いつものようにスケッチをしていると、
じぃーーっと、
こっちを見ている人がいる。。
確かに一般の方からすると建築をやっている人間は、建物の軒先の変なところにカメラを向けたり、手でコンコンと素材を確認したり、と不審に思われがち、なのだが。
まだ、じぃーーっと、
こっちを見ている人がいる。。
スケッチをし続けた後、お気に入りの縁側で風を楽しんでいると、
先ほどの方が、
『設計してるの?』
『あ、はい…?』
『今度、本をあげるよ。』
『えっ…?』
2日後の朝、
その方が大切にされている本を頂いた。
そのうちの1冊は、本がバラバラになっており、特に愛用されていた様子が良く分かる、紐で束ねた昭和25年に発刊された建築の技術本。
『師匠から貰った本でもうやめたからあげるよ。』
建築をつくる、ということは苦難の連続だけど、少しだけ頑張ってやっていると、この様な出会いとご縁を神様が与えてくださる。また今日から頑張ろうと思った。
僕にとって一生忘れられない出来事だった。
将来、僕も、いつかどこかで出会った建築を想っている人に、この方に頂いた本と僕が愛した本をそえて、手渡したいと思った。
高低差のある斜面地に建つ商業ビル兼集合住宅の現場から。
この現場では、地盤の状態を考慮した上、高低差を生かしながら地下を設け、杭を不要とする構造フレームを設計している。
結果、高低差を生かしながら、コストも削減し、五層分のスケールを確保した建築を実現している。
都市の中の密集地なので、仮設計画、基礎工事共、より神経を使いながら工事を進めている。
ここでは、傾斜地の良さを生かしながら、街並みに良い影響を及ぼす事が出来る建築を、最後の最後まで粘って、表現したいと考えている。
23年ぶりに、中国へ。
船で単身中国へ渡った19歳の時から23年。
驚くほど、中国は変わっていた。
当時は、北京駅前の広場に大勢の人達が野宿しており、通りを歩けば、珍しい外国人とばかりに皆がジロジロ見たり、話しかけてきたり、ついにはゾロゾロと後ろをついて来る。
治安も良いとは言えず、腹巻きにパスポートだけをしっかり持って、当時何もかもひっくるめて一日千円で貧乏空腹旅をしていた。
各地で知り合った中国人には本当に親切にして頂いた。
1ヶ月の旅の大半を見知らぬ街角で出会った中国人やイラン人の家、時には会社の寮にも秘密で入れてもらい、寮内の敷地を巡回する警備員に見つからないように、夜中ホフク前進もした。
モンゴルでは、馬で草原を走り、ゲルで寝て、一生忘れない満天の星空を眺めながら、各地を放浪した。
見るもの感じること全てが、僕にとっては生まれて初めての体験で、
あの旅から自分の中で明らかに何かが変わった。
そのおかげで、今、こうして自分の二本足でしっかり大地を踏みしめて、
自分の責任で、自分の思うがままに生かさせて頂いている。
あの旅は僕の原点。
携帯電話もインターネットもない時代、異国にて頼れるものは自分一人。
緊張感一杯で旅していたあの頃とは何もかもが変わり、便利になった。
でも、バックパックと寝袋一つでその日の深夜に着いた見知らぬ街で、まずあてもなく歩いて寝床探しから、という不便な旅は、今から思えば極上の贅沢、極上の苦労だった。
何もかもが容易に手に入る時代。
人は、便利になった分、何か大切なものを失くしたように思う。
僕は、不便さの中にこそ、物事の真理や発見があると、信じている。
琉球石灰岩、亜熱帯植物と共にある首里の石畳。
石畳を覆う樹々は、沖縄の真夏の強い日差しを木漏れ日で満たし、一歩石畳に足を踏み入れると、下界から守れれたような気分になる。
自然の美こそ最も美しい。美しい自然風景は、人間の財産である。
建築は、悲しいかな、誰かの所有物である。ともすれば、所有者の個人的な想いを反映しただけのわがままな建築に成り得てしまう。
しかしながら、人工的なモノでも時を重ねて、美しい風景になることがある。
自然界に建築を作らせて頂く意味があるとすれば、そこかもしれない。
建築という行為は、単に各個人の要求を満たすだけのモノではなく、建物完成後も、その場、その環境にあるべき姿をずっと意識していく責任があるように思う。
そんな風に考えると社会はもっと楽しいものになると思う。
沖縄のMY FAMILYと海へ。
舟で沖へ出て、潜ったら、地上とは違う世界が広がっている。
漁のあとに、穫ってきた魚と酒でFAMILYとワイワイ言いながら、過ごす時間。
沖縄の僕の兄(少々年配ではあるが)は、大きい海のような人だ。
私ごとですが、最近は体をいたわり、ビールから一杯目は泡盛、二杯目以降ワイン、へ移行しました。
先日、仕事で関東方面へ。
やっぱり、富士山は有り難い。
大きく深呼吸して、心があらわれたひとときでした。
さぁ、これから新しいプロジェクトスタートです。
今月号の【家庭画報】豪邸特集に、作品が掲載されました。
山本雅紹が主宰しますR A K U E N interiorのコンセプトである楽園の空気感を表現した沖縄の建築となっております。
沖縄と大阪を拠点に、これからもその場の空気感を大切にした空間を表現していきたいと考えております。
沖縄はもう夏です。
先日、沖縄の作品【読谷のVILLA】が雑誌の取材を受けました。
日程が決まった東京からの取材だったので、お天気が心配でしたが、良いお天気で無事、撮影を終えました。
オーナー様による、ピアノのミニコンサートもあり、読谷の海と緑に包まれながら、素敵な時間を過ごしました。
4月に発売されますので、またご紹介致します。
今月発売のI’m homeに掲載されました。
建築家50に掲載されております。
宜しければ、ご一読頂けますと幸いです。
2017年も元気にスタートしました。
歳を重ねるほど、一日一日、その時その瞬間が大切に思えてきました。
事務所を始めた20代の頃は目の前の仕事に無我夢中で向き合っていましたが、事務所を始めて14年。今は良い意味で、肩に力を入れずに、その時、その瞬間を楽しんで生きています。
年々、人生が楽しくなってきました。
本年も宜しくお願い申し上げます。
建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto
一級建築士
宅地建物取引士
その場にしかない空気を求めて
十代の頃から世界を旅している
あの町のあの曲がり角で感じた風
路地に差し込む光
水面を照らし出す夕陽
樹々の隙間から漏れる光と影
人が彩る熱帯
人が集う静寂
旅は空気を教えてくれる
目に見えない空気をつくりだす
建築は空気。
山本雅紹
<趣味>
旅
世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。
<旅した国>
フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ
<好きなこと>
ビールを飲むこと