茨木の現場から。
森が色づき始めた。
秋の風を受けていよいよ森が色づき始めた。
森と共にある建築。
荘厳な空気を保ちながら。
室内の明るさ、いや程よい暗さを保ちながら。
光と影。
光は影があってこそ光。
影は光があってこそ影。
双方の共鳴が自然と響き合い、森と響き合い、空間の力となる。
普遍的で自然を映し出す建築を目指して。。。
森が色づき始めた。
秋の風を受けていよいよ森が色づき始めた。
森と共にある建築。
荘厳な空気を保ちながら。
室内の明るさ、いや程よい暗さを保ちながら。
光と影。
光は影があってこそ光。
影は光があってこそ影。
双方の共鳴が自然と響き合い、森と響き合い、空間の力となる。
普遍的で自然を映し出す建築を目指して。。。
ただいま工事を進めています沖縄南城市のアマハジの家から〜
上棟も終わり、空間が現れてきました。
実は僕、建築を創造する過程でこの瞬間が一番息をのむ時です。
裸の空間。何も身にまとわないで、この世に産み落とされ、静かに訪れる者をただただ待っている。
光、風を受け入れ、自然に佇む姿。
美しい。。息をのむ瞬間です。
今日同行していた方から一言。『教会みたいだねぇ』
光が主役の神の家、教会。
そう。この建築も光が主役だ。
僕にはいくつかの仕事場がある。
お気に入りの空間を転々とさまよい、波の音、風の音、夕陽を受けてひとりの時間に浸りきる。
僕の五感に触れる場所全てが仕事場に変わる。
朝は現場施工確認をし、午後からは仕事場へ向かう。
案が産まれた日は帰り足取りも軽い。
案が産まれなかった日はそこそこに切り上げて、読谷の事務所でサンセットを拝みながら再度格闘する。
電池切れの時は斎場御嶽に行く。
そんな毎日を送っている。
南風原の家2〜光のコートハウスから。
このお家は住宅街の中のアパートが隣接する環境にあります。そこにプライバシーを確保しながら光と風と森に包まれた伸びやかな住まいを提案しています。
このお家には大きな庭が二つあります。一つは芝生の庭。みんなが集まってBBQをしたり、子供達が走り回ったりする大らかな庭。もう一つは森のような静寂の庭。吹き抜けのリビングダイニングの大迫力の窓から樹々の姿が室内に映り込み、空間を落ち着いた空気にしています。開放的でありながら落ち着きがある空間、沖縄の光と風そして森がテーマになった都市型コートハウスです。
『山本さんってこのお家の話をされてる時、すっごく楽しそうですね!』って笑顔で施主さんから言ってもらい、おっ!自然に出てた僕の気持ちが、伝わってるんやなぁ。と思ってすごくうれしく、僕自身もとっても完成が楽しみな作品です!
木を見て森を見ず。
僕が大切にしている言葉。
流れが悪い渦中にいるまさにその時はこの言葉通り、木の根元ばっかり見てしまう。足元には障害物がいっぱいあって、すぐつまづいてはこけ、全然前に進まない。
冷静になって、深呼吸をして空を見る。時には空から鳥になった気分で大きく物事を見てみる。
そうしたらこんなにも素晴らしい景色が広がっている。
樹々のざわめき、風の音、雲の移ろい、太陽の匂い。自然全てを感じられる人間になりたい。
今生きていることに感謝して、大きく広く自分自身と向き合っていきたい。
金曜日の夕陽。
金曜日って明日から週末!って感じで、仕事もパパーっ!と手際よく!って感じで意気込む日。
そして週末。街は静かで、なんか時間もゆっくり流れてて仕事もはかどる。雨でも降ってる日の午前中は特に仕事がはかどる。週末は普段鳴りっ放しの電話からも解放され、じっくり案を練れる。
案を考えてる時は誰にも邪魔されたくない。心の中でひとつずつイメージを積み上げていく。その積み重ねが映像となって、ヒラメキにつながる。
建築は本当に消耗戦だ。体も心も強くならなければ。。
そして今も事務所でいそいそ自転車をこいでいる。。。なんでやねん!
現在、工事を進めています大阪茨木市南春日丘の現場から。
建築は大阪の閑静な住宅街に残る貴重な森と共にある。建築はそこにある。建築はただそこに物質として存在し続ける。建築は言わずと知れたモノである。が、建築は住む人を選ぶ。建築は意思を持っている。
建築は住み手を選び、住み手もまた建築を選ぶ。僕はただ、そこにある建築と住み手の熱い抱擁を目にしたくて今日もまた建築を想い続ける。
スケッチを描いてはワクワクし、模型を覗きこんではワクワクし、今こうして現場でワクワクしている。紆余曲折、悩み続けた時間と引き換えに。
施主とこの場を一緒に感動しているこの瞬間。この事実を想うだけで、僕は涙が止まらない。
これはほんまにあかん!
いっぺん行ってみようということでナイアガラ立ち寄りました。
いやいやこれはしゃれならん。すごい景色、とかいう前にめちゃめちゃ危ない。恐怖の滝です。美しい、、とかいう前にとにかく危ない。写真では伝わらないのが悔しい。。このナイアガラの怒号が。ほんまにほんまにすごい音なんですって!ごぉ〜っ!!!ですわ。
向こうのずぅ〜っと向こうの方からどんどん押し寄せてくる水の流れ。ひとつずつは弱くても集まるとすごくとてつもない力になって押し寄せてくる。
建築も小さなひとつずつの細やかな積み重ねで素晴らしい空間、力強い空間ってできるんだな。。山下清、風。
これなんです。この建築が見たくって、見たくって。。
ずっと会いたかった。ルイスカーン。アメリカの旅からです。
この建築はアメリカペンシルバニア州にある、滞在先のNYマンハッタンからハイウェイで3時間のところにある建築家ルイスカーンの傑作のひとつ、大学の女子寮です。
本では学生時代からずっと見てたルイスカーンの建築。図面と写真をにらめっこしてイメージするものの、なかなか空間が浮かんでこなかったカーンの建築。初めてたどり着いた。。
中に入ると。。プランはシンプルな構成のはずが、一歩足を踏み入れると。。ウォーっ!この空気、光、構成。素晴らしい建築には、目には見えないが独特の旋律がある。いやもう、僕の目には見えている。
女子寮の食堂に男子ひとりスケッチブックを片手にさまよう姿はまさに挙動不審。そんなことお構いなしに、僕には目の前の偉大な建築しか見えない。いつもならスラスラ進むスケッチもこの時ばかりは描くのに立つ位置をわざわざ変えないと描ききれない、把握しきれない。それほど豊かで奥行きのあるカーンの空間。
ルイスカーンに少しでも近づきたい一心で、無我夢中にスケッチした天国のような5時間だった。
カニカニカニ〜!
カニの季節が来ましたで〜!
ぼちぼちカニ食いに行って来ます〜!
昨日は案も浮かんだし、今週からは再度角度を変えてスケッチ書いたり、模型とにらめっこです。
先日、映画猿の惑星行って来ました。猿の微妙な表情の変化、おもろかったです。人間と猿、この力関係よう考えたらほんまは危ういもんやなぁ、と思いました。人間は好き勝手してますからね。猿の惑星、次の舞台はNYなんすかねー。
映画〜岩盤浴〜マッサージのコース。大のお気に入りです。露天風呂の五右衛門風呂で昼間、空見ながら案考えるんがなかなかええサイクルかも。案がひらめくシチュエーションを日々探しながら、心を鎮めるようにしています。ヒラメキは静かな心の底から生まれる気がします。空間が夢に出てきたらいよいよ間近!って感じかな。。
さっきスタッフが教習所から帰って来ました。免許とれたみたいです。おめでとー!!!うれしそうです。
ぼちぼち昼ですわ。カニクリームコロッケでも食うて瞑想しますわ。って、なんでやねんっ!?
建築家
山本 雅紹
Masatsugu Yamamoto
一級建築士
宅地建物取引士
その場にしかない空気を求めて
十代の頃から世界を旅している
あの町のあの曲がり角で感じた風
路地に差し込む光
水面を照らし出す夕陽
樹々の隙間から漏れる光と影
人が彩る熱帯
人が集う静寂
旅は空気を教えてくれる
目に見えない空気をつくりだす
建築は空気。
山本雅紹
<趣味>
旅
世界中の町の空気を肌で感じる旅を10代の頃から続けています。旅を通してその場で感じたことは、建築をつくる上で大きな原動力となっています。
<旅した国>
フランス/イタリア/スペイン/ドイツ/スイス/トルコ/オーストリア/エジプト/アメリカ/フィンランド/カナダ/インド/カンボジア/中国/タイ/インドネシア/メキシコ/ポルトガル
旅のスケッチ
<好きなこと>
ビールを飲むこと